血管エコー検査|よしだ内科ハートクリニック|八王子市旭町の内科・循環器内科
血管エコー検査とは

血管エコー(血管超音波)検査とは、超音波を使って体内の血管の状態をリアルタイムで観察する検査です。主に頸動脈、下肢動脈・静脈、腹部大動脈などを対象とし、動脈硬化の程度や血栓の有無、血流の状態などを評価します。放射線を使用しないための被曝の心配がなく、身体に負担の少ない安全な検査です。
超音波を体表から照射し、血管内を流れる血液の動きや血管壁の状態を観察します。痛みもなく、外来で手軽に受けていただける検査です。動脈硬化の進行具合を把握することで、脳梗塞や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などの予防・早期発見につながります。
血管エコー検査のメリット
- 血流の異常や血管の詰まりを非侵襲的に確認できる
- 痛みや苦痛を伴わない
- 検査中に医師や検査技師と会話が可能
- 被曝の心配がなく、繰り返しの検査も安心
血管エコー検査でわかること
血管エコー検査では、以下のような血管の状態を評価できます。
- 動脈硬化の進行度の確認
①頸動脈や下肢動脈の内膜の厚さ(IMT)を測定することで、動脈硬化の進行具合を数値で確認できます。また、プラーク(血管壁のこぶ)や血流の狭窄・閉塞の有無も評価できます。これにより、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高いかどうかを予測することができます。
- 血栓(血のかたまり)の有無や血流の障害
下肢静脈にできる血栓(深部静脈血栓症:DVT)は、放置すると肺塞栓症などの重篤な合併症につながることがあります。血管エコーでは、血栓の有無や血流の停滞、弁の機能異常などを評価することができます。
血管エコー検査でわかる主な疾患
- 頸動脈狭窄症
- 閉塞性動脈硬化症(ASO)
- 深部静脈血栓症(DVT)
- 下肢静脈瘤
- 動脈瘤(腹部大動脈瘤など)
- 血管炎 など
血管エコー検査は、上記の疾患の診断や治療方針の決定、治療後の経過観察にも広く活用されます。
血管エコー検査の流れ
1
検査部位(頸部、腹部、脚など)に応じて、ベッドに仰向けやうつ伏せ、横向きで寝た姿勢で行います。
2
超音波プローブを皮膚に当てて観察します。このときゼリーを使用して画像を鮮明に映します。
3
モニターに映る血管の画像と血流情報をリアルタイムで記録し、異常の有無を評価します。
検査時間は部位によりますが、15〜30分程度です。
血管エコー検査の費用
保険診療
| 1割負担 |
300~600円(税込) |
| 2割負担 |
600~1,500円(税込) |
| 3割負担 |
1,000~2,000円(税込) |
血管エコー検査を受けるときの注意点
- 検査部位によっては衣類を脱いでいただくことがあります。着脱しやすい服装でお越しください
- 食事制限は通常ありませんが、腹部血管を検査する場合は絶食が必要なことがあります(事前に案内があります)。
- 検査前にトイレを済ませておいてください。
- 検査中はリラックスして、検査担当者の指示に従ってください。